mondo modern
ニコラ・ヴェルラート画集「Nicola Verlato: From Verona With Rage」
ニコラ・ヴェルラート画集「Nicola Verlato: From Verona With Rage」
イタリア出身の画家、 ニコラ・ヴェルラートの最初にして唯一の画集。
すでに絶版で、海外ではかなりの高値になってしまっている本です。
本書を最初に見たときの驚きというか、感動は忘れられません。
古典絵画のような趣を見せながら、エアブラシ風というか、スーパーリアリズムというか、
いや、もっと新しい不気味な感覚に感銘を受けたのです。
ある意味、シュルレアリスム的でもありますが、完全にもっと〝新しい何か〟を感じました。
ヴェルラートは1965年、イタリア、ヴェローナ生まれ。
1990年代後半にイタリアの現代画家として知られるようになり、2000年代に入ってからはニューヨークやロサンゼルスを拠点に活動してきました。
現在はローマに本拠を移したようです。
彼の作品の古典的趣向は、幼い頃からフランシスコ会修道院の画家に絵を学んだことに萌芽があります。
その後、ヴェローナとパドヴァの音楽院でリュートと作曲を学んだということですから、古典への趣向もさらに増したのでしょう。
大学では建築を学んでいます。
ヴェルラートの絵画がきわめてバロック的な傾向を持つのは、こうした教育によるものでしょうが、
彼はそれらを表現するのにMayaなどの3Dレンダリング・ソフトも用いているそうです。
絵画全体が劇的で、不安定で、動的(ということはすべてバロック美学の範疇)でありながら、
じつに奇妙なのはそれらを現代の中に置き換え、しかも現代生活の産物(自動車や兵器など)が盛り込まれているからでしょう。
ブリューゲルからSF世界のマシーンまで...あらゆる想像力を彼は絵画作品のなかに、卑俗に、皮相的に収めているのです。
そこが現代的なのです。
個人的には90年代後半以降の現代美術における「具象への回帰」にかなり批判的なのですが、そのような批判もぶっ飛ばすような凄みがヴェルラートにはあります。
ハードカバー角背、背の部分はクロス装という瀟洒な造本。素晴らしい作品集です。
大型本ですので、佐川急便60サイズでの発送となります。
他の商品とまとめ買いの場合、システム上送料が加算される場合がありますが、その際は超過分の送料をご返金いたします。
著者: Nicola Verlato(絵)
出版社:Gingko Press
発行:2012年
ハードカバー:154ページ
サイズ:23.8 x 31 x 2.1 cm
言語:英語
状態:表紙がマットPP加工ですので、わずかに経年スレがありますが(マットPPは本棚に差し込むだけでスレが出てきてしまいます)、全体にたいへんきれいな状態の本です。
受取状況を読み込めませんでした
Share
