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Germaine Krull: Photographer of Modernity / ジェルメーヌ・クルルの生涯と作品
Germaine Krull: Photographer of Modernity / ジェルメーヌ・クルルの生涯と作品
女性写真家、また政治活動家として数奇な人生を辿ったジェルメーヌ・クルルの評伝+作品という豪華で分厚い大判本です。
ジェルメーヌ・クルル本としては、間違いなく決定本と言って良いでしょう。
そもそもはエッセン、ミュンヘン、サンフランシスコ、ロッテルダム、パリと世界を巡回した大回顧展に際して刊行されたものです。
なかば忘れ去られたような感じになっていた、この写真家の作品を概観、そして評伝的に生涯を辿る試みでした。
ですから大判の写真集ながら文章ページも多く、結果364ページという分厚い本になったわけです。
ちなみに写真は1ページ1点のきれいなレイアウト。見た目はほぼ写真集の体裁でデザインがまた良い本です。
クルルは1915年からミュンヘンで写真を学び、1917年から写真家として活動を始めます。
本書にも初期のヌード写真が紹介されていますが、ピクトリアリスムの流れから始まり、次第にモダニズム、ストレート・フォトへと移行していくのがわかります。
モダニズム風に鉄骨などを撮りますが、そうした構造物がフレーミングされていくことで「抽象化」される。そこがクルルの感性の見事さです。
こちらにも掲載しましたが、クレーンが数台写った写真があります。
多くのモダニストがクレーンを撮り、絵になる素材だったわけですが、クルルの空間配分のような感覚の鋭さには驚きます。
そしてこの人は一方で左翼運動にも関わっていました。
たんに写真家、というだけでなく社会活動家でもあり、初期のフォトジャーナリストの一人でもあったのです。
1928年の街路での貧しい女性のルポスタージュ写真などは、クルルの別の一面です。
しかもジャン・コクトーのポートレートのようなものまで撮っています。
美学に満ちた写真から、抽象性、ルポルタージュ、さらには著名人のポートレートまで、どこまでも手を伸ばしたのがクルルという女性でした。
しかも面白いことに後半性では、インドで亡命チベットたちとも深く関わり、そうした写真も残しています。
写真家リー・ミラーもそうでしたが、ジェルメーヌ・クルルも人生が「冒険」そのものだったような素晴らしい芸術家でした。
大型本にて佐川急便80サイズでの発送となります。
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著者:Kim Sichel
出版社:MIT Press
発行:1999年
ハードカバー:364ページ
サイズ:31.4 x 25 x 4.2 cm
言語:英語
状態:わずかに表紙にスレ等ありますが、全体にかなりきれいな状態で、この状態で古書として出るのは珍しいでしょう。背の黄色の部分がわずかに褪色していますが、黄色は蛍光灯の色で必ず褪色してしまうので、仕方ないところです。
本文フチの四隅にわずかに経年黄ばみが出ています。
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